米大手企業の2Q決算が続々と発表されています。米国を牽引するビッグ・テック「GAFAM」の決算も出てきました。今更ですが、GAFAMとは米国の超大手IT企業5社の略称です。
<GAFAM>
現時点で、Alphabet(Googleの親会社)、Microsoft、Meta(旧Facebook)の決算が発表されています。しかし、これらがいずれも市場予想を下回っていたため、発表後に各株価が大きく下落しました。特にMetaは前日比で20%以上も下落。ツイッター上では「Metaがメタメタ」などとツイートされていて、笑いごとではないですが吹き出してしまいました。
ちなみに、私は現状のメタバースに少々懐疑的でした。ちょうどメタバースを紹介するNHKの番組を先月見ましたが、「これは期待外れなのではないか」と思ったものです。以下は当時書いた、番組の感想記事です。
元々GAFAMを筆頭に、米テック株はバブルだと言われていました。そしてコロナ禍が収束すれば同バブルは崩壊する、との予測も以前からありました。コロナ以外にも、ネット広告に頼るビジネスモデルが限界に達している、レッドオーシャンで互いの事業領域を食い合っている等々、業界の根本的な問題も指摘されていました。今回とうとうバブルが崩壊し、その象徴たるGAFAM神話も崩壊し始めているのかもしれません。
GAFAMは米国株市場における存在感も極めて大きいです。S&P500からGAFAMを除いてしまうと、実は日経平均と同じくらい冴えない指数になってしまいます。このGAFAMの株価がそれぞれ暴落しているため、米国株全体の今後も少々危ぶまれます。
当然、地球PFへの影響も大きいです。現在の地球PFの7割は地球株であり、地球株の6割は米国株だからです。一方で、地球PFは米国株以外の資産にも広く分散しているため、おそらく致命傷は負わないで済むと思っています。
米国は今後リセッションに陥ると予想されています。もっとも、未来のことは誰にも分かりません。しかし本当にリセッションとなれば、地球PFも暴落することでしょう。それを考慮すると「米国株が6割では、米国に偏り過ぎている」という見方もあろうかと思います。
これは何を基準にして「偏っている」と見るか、によります。地球PFは良くも悪くも地球全体の資産市場を再現しようとするものなので、地球上で米国株がとりわけ強ければ、地球PFの構成もそのようになります。地球の株式市場の構成がそのままポートフォリオに反映されている、という視点に立てば、地球PFは偏っていないのです。逆に米国が今後衰退すれば、地球PF内の国別割合がそのように変化するだけです。そこに私の判断が入り込む余地は無く、むしろそれが利点なのです。
地球PFの考え方は、株価や市場動向を日々予想し、考え抜いた銘柄に集中投資している、というタイプの投資家からすると、少々受け入れ難いかもしれません。地球PFの概念について時々記事にしていますが、またあらためて書きたいと思います。
【姉妹サイト】