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新NISA、外国税10%は諦めるか

2024年1月から新NISAが始まります。昨年末に制度概要が公表されました。当時はどう活用すべきか色々と考えていましたが、その後すっかり忘れていました。

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先日ふと思い出しまして、また少々考えています。新NISAの制度概要は以下のとおりです。

 

<新NISA制度概要>

  • 年間投資枠:360万円
    • つみたて枠:120万円
    • 成長投資枠:240万円
  • 生涯投資枠:1800万円
    • 成長投資枠:1200万円
  • 非課税期間:無期限
  • 投資可能期間:無期限
  • 併用可否:可能

 

制度を最大限活用するために、最短5年で生涯投資枠をすべて埋めようと思っています。そのために、現在課税口座で保有しているVTを売却して資金を調達します。今のところ、新NISAでも地球株を保有しようかなと思っています。

その際、具体的な商品をどうするかが問題です。つみたて枠はオルカンで良いでしょう。おそらく投資信託しか選択できないので、これで良いです。一方、成長投資枠は自由度が高くなりそうなので悩みどころです。

成長投資枠もまたオルカンでも良いのですが、ここは分配金を出すETF保有したい思いがあります。第一に、せっかく配当金が生涯無税になるので、そのメリットを直接活かしたいです。第二に、そろそろFIREを視野に入れているため、給料以外の収入を多少なりとも増やしたいです。

地球株のETFとなると、今までと同じ「VT」が最有力候補です。次点は、東証ETF版のオルカン「2559」でしょうか。カバー範囲、コスト、純資産額など、いずれの項目でもVTの方が優れています。

ここで悩ましいのが、外国税の10%は取られてしまう点です。日本株に投資する日本ETFであれば完全に無税となりますが、外国ETFではそうはいきません。無税となるのは日本分の20.315%のみで、外国分の10%はどうしようもありません。現在VT等の外国ETFについては、外国税額控除によって二重課税の一部を解消しています。しかし、新NISAでは二重課税にならないため外国税額控除も使えません。

VTは間違いなくそうなりますが、東証ETFの2559はどうなのでしょうか。通常、外国株等に投資する東証ETFでは、二重課税調整制度によって自動的に二重課税状態が解消されます。これは新NISAでも適用されるのでしょうか。詳細はまだ不明ですが、おそらく無理でしょう。上記のとおり、新NISAでは日本分の税金が無税となるため、そもそも二重課税になりません。ということは、二重課税調整も働かないものと思います。

結論として、新NISAで地球株をはじめとする外国ETF保有する場合、おそらく分配金にかかる外国税10%は避けられません。

それがどうしても嫌なら、新NISAではTOPIX連動ETF保有し、他の口座で地球株(日本除く)を保有することで、全体として地球株を形成することもできます。実は現在、確定拠出年金で先進国株を保有し、現行つみたてNISAで新興国株を保有しています。ちょうど日本株がすっぽりと抜けています。とはいえ、地球株は時価総額比になっていて、日本部分は5~6%ほどに過ぎません。新NISAの成長投資枠をすべて日本株で埋めると、日本株の割合が多くなり過ぎてしまいます。

そういうわけで、成長投資枠をどうするか結論が出ていません。あまり制度のメリットに拘り過ぎず、素直にVTを保有するのが無難かもしれません。まだ新NISA開始まで時間があるので、もう少し考えたいと思います。

 

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