東京23区の消費者物価指数が発表されました。昨年12月中旬時点の速報値で4.0%の上昇です。1982年4月以来、40年8か月ぶりの上昇幅だそうです。なお同指数は、変動の大きい生鮮食品を除いたものです。
内訳としては、特にエネルギー価格の上昇が顕著です。
東京12月エネルギー価格の上昇幅
- 都市ガス代:36.9%
- 電気代:26.0%
私は現在23区内に住んでおりまして、在宅勤務のため一日中家に居ます。ガスも電気も使いまくっていますので、このデータを見ると恐ろしくなります。ある程度の節約は可能かと思いますが、エネルギーは生きていくために必須なので節約にも限度があるでしょう。
さて、東京23区のCPIは全国版の指数に先立って公表されます。そのため、全国CPIの先行指標として注目されます。昨年11月の全国CPIは、前年同月比で3.7%上昇でした。今回の東京CPIから、12月の全国CPIの上昇幅もまた大きくなりそうです。
東京でも全国でも、最近はエネルギーに次いで食品の値上げも目立ちます。ツイッター上ではマクドナルドの値上げが話題になっていました。コンビニのお菓子なども、いわゆる「ステルス値上げ」に留まらず、価格そのものが上がってきました。食品価格の上昇もエネルギー同様、生活に直撃するので困ります。
たとえ物価が上がっても、その分賃金も上がれば全く問題ありません。しかし日本では、この賃金が長らく上がっていません。政府は企業に賃上げを呼びかけていますが、どれだけの企業がそれに応じるかは分かりません。今後日本がスタグフレーションの沼に沈み込むか、それとも成長に転じるかは、まさしく企業の賃上げにかかっていると思います。
一方、個人的に資産面の対策は不要かと思っています。地球PFはほとんど外国資産で構成されていて、かつ株式の割合が多いです。そのため「日本のインフレ」の影響は極めて限定的です。むしろ「世界のインフレ」や「世界的な利上げ」に直面しており、それらの方が地球PFにとって問題です。
昨今は欧米の高いインフレ率に注目が集まっていますが、日本の物価上昇も歴史的な水準になってきています。私の場合、おそらく会社員としての給料はしばらく上がりません。なるべく節約しつつ、地球PFの運用に励みたいと思います。
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