地球PF運用ブログ

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中国、61年ぶりの人口減少

2022年末時点の中国の人口が、前年から85万人減少しました。人口減少は1961年以来、61年ぶりだそうです。現在世界一の人口を誇る中国ですが、その座は今年中にもインドに奪われそうな見通しです。

中国でも少子高齢化が進んでいます。昨年の出生数は956万人ということで、1949年の建国以来初めて1000万人を下回りました。一方、65歳以上の人口は約2.1億人、高齢化率は14.9%です。また、15歳から64歳までの生産年齢人口も減少の一途です。日本の少子高齢化の状況と似ています。もっとも、日本ほど急速ではありませんが。

人口減少の原因は、中国共産党が1979年から2014年にかけて導入した人口抑制策、いわゆる「一人っ子政策」です。同政策は2016年に廃止され、2021年には第3子の出産まで容認されましたが、出生数の減少に歯止めがかかりません。昨今ではコロナ対策のロックダウンで婚姻数が大きく減少し、出生数減少を更に後押ししてしまいました。もしかすると、数年後には中国も高齢化社会になっているかもしれません。

一般に人口が減れば需要も供給も減少するため、経済が縮小すると考えられます。特に生産年齢人口の減少が大きく影響します。この点は規模の大小はあれど、日本と変わりません。これまで、世界経済は中国の旺盛な需要に支えられてきた面がありました。今後はインドがその役割を担ってゆくのでしょうか。そういえば、最近ツイッター上でもインド株を推奨するツイートを良く目にします。

さて、問題は中国の人口減少が地球PFにもたらすインパクトです。結論から言えば、長期的には影響は少ないだろうと思っています。中国の人口が減っていても、地球全体の人口は増え続けているからです。地球の人口は昨年80億人を突破し、2059年には100億人に達すると予想されています。

chikyu-pf.hatenablog.com

 

地球PFにとっては、どこかの国の人口が減っても、替わりに別の国の人口が増えて、トータルで地球全体の人口が増えるのであれば問題ありません。人口大国である中国の人口減少は確かに衝撃的ですが、替わりにインド他新興国の人口が増え、今後も「地球人」全体は増加します。そうであれば、あくまで地球全体では需要と供給が増え、経済も成長していくと期待できます。

「人口とGDPは必ずしも比例しない」とも言われますが、GDPが人口と1人あたりの生産効率の積である以上、長い目で見れば相関してくると思います。今後も地球全体の経済成長、ひいては地球PFの価値増大に期待します。

 

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