地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

「FIRE卒業」の違和感

ツイッターで「FIRE卒業」というワードがトレンドになっていました。FIRE生活を経て再び働き始める、という意味のようです。これに対して、かなり辛辣な反応が相次いでいました。「カネが尽きただけだろ」「FIREドロップアウト組」「見通しが甘かったって正直に言えよ」等々。

どうも最初にFIRE卒業とツイートした人は、お金が尽きたわけではなく、本当に「卒業」という気持ちだったようです。一方で、実際にはお金が尽きて働かざるを得なくなった、それを卒業という言葉でごまかしている、という人たちも多数いることでしょう。昨今の厳しい相場を考えると、それも仕方ありません。

それはそれとして、仮に前者だったとしても「卒業」という言葉には違和感を覚えます。これが「労働者を卒業してFIRE生活となった」であれば何となく分かります。しかし「FIREを卒業して再び労働者となった」は少々モヤモヤします。卒業して卒業すると元に戻るのだろうか、そもそもFIREって卒業するものなのだろうか、といった疑問が生じます。

FIREとは次の2つの概念の頭文字を略した言葉です。

 

<FIRE>

  • FI(Financial Independence):経済的自立
  • RE(Retire Early):早期退職

 

一度FIREを達成した後は、FIが継続している限り、何をやってもFIREの状態だと思います。つまり再び働き始めても、FIRE卒業とはならない気がします。一方、資産価値の下落等でFIが満たされなくなったとしたら、残念ながらもうFIREの状態とは言えないでしょう。あくまで基準はFIの方にあります。

おそらくFIREという言葉の問題は、FIとREのレベルが釣り合っていないことです。FIの達成は必要不可欠であるのに対して、REは「One of them」に過ぎません。あえて形式的に考えれば、無数の「FIXX」があるの中の1つが「FIRE」だと言えるでしょう。FIが満たされているなら後は何をやっても良く、REに拘る必要もありません。FIREという言葉は、この軽重異なる2つの概念をワンセットにしてしまっているために、「再び働くならそれはFIREではない」といった狭い定義で捉えられてしまうことが多いのだと思います。

さて、私は明日から週末まで展示会対応でめちゃくちゃ忙しくなります。ここ最近も、その準備で多忙を極めていました。そのためか、今は平時よりもFIRE熱が高まっております。そこへ「FIRE卒業」という謎ワードが飛び込んで来たので色々考察してしまいした。こっちはFIRE入りしたいのに、巷ではFIRE卒業がトレンドなのかと。私もいつか「暇だからそろそろ働きたい」と思えるくらい暇を味わってみたいものです。

 

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明日から本業(社畜)が忙しくなるため3日間ブログをお休みいたします。再開は土曜日の地球PF運用報告になろうかと思います。よろしくお願い申し上げます。

 

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