昨日3月11日は、東日本大震災が発生した日です。犠牲となられた方々に哀悼の意を表したいと思います。あれから12年が経ちました。
先日、NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」を視聴しました。2回シリーズで、第1部は南海トラフ巨大地震の発生前後を描いたドラマ、第2部は同地震への備えに関する検討や解説です。かなり怖ろしく感じました。この地震、専門家は「近い将来、必ず起きる」と主張します。その影響は国難レベルで、「あまりにも被害が大きく、どこから手をつけていいか分からない」といった巨大災害になる恐れがあるとのことです。
番組では最悪のケースとして「半割れ」を紹介していました。初めて聞く言葉でした。半割れとは、震源域が1つ(全割れ)ではなく、西と東にそれぞれ存在し、各震源域で時間を空けて巨大地震が発生する、というものです。この半割れは、歴史的に何度も繰り返し発生してきたそうです。番組の想定シナリオでは、西の半割れの後に東の半割れが発生します。
巨大地震が2回起きることで、被害はより大きく広域に及び、災害救助は遅れ、日本経済は深刻なダメージを受ける可能性があります。特に日本経済へのダメージは東日本大震災の10倍、被害総額(1年間で失われる企業の生産額)は134兆円に上るとの試算です。とんでもない規模で、もしかすると日本経済は元の水準に回復しない可能性があるそうです。
そうなれば当然、日本株はボロボロになるでしょう。為替は一見円安になりそうですが、よく分かりません。東日本大震災では、逆に急激な円高となりました。一説では、日本の保険会社が保険金を支払うために外貨建て資産を円に転換する、との見方が拡がったためと言われています。いずれにしても、日本経済は壊滅的な状況に陥ります。
地球PFへの影響は予想がつきません。地球PFは日本の資産がそれほど多くなく、ほとんど外国資産で占められています。特に地球株では、日本の割合はたったの6%ほどしかありません。それだけ考えれば、資産のかなりの部分が保全されるように思えます。一方で、日本は腐ってもGDP世界第3位の国です。経済は高度にグローバル化し、日本は世界中と繋がっています。日本経済が急に壊滅的な状態に陥ったとしたら、関係各国もただでは済まないような気がします。とはいえ、少なくとも日本株や日本円を中心としたポートフォリオよりは安全かと思います。
まあ地球PFは良いとして、そもそも私が生き残れないかもしれません。どちらかと言うと、その懸念の方が大きいです。番組を見ながら、防災グッズを準備しておくべきかな、と思いました。ただ、このクラスの巨大地震が起きたら、どう足掻いても助かるイメージが浮かびません。究極的には、いっそのこと海外で暮らすのが一番の対策のような気もします。もっとも、それは現実的ではないので、日本で生き残れる確率を少しでも高めるよう準備しておきたいと思います。
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