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上司に退職を相談できるか

上司への退職相談についてTwitterで話題になっていました。ちょうど先日、上司に退職を告げた私にとって非常にタイムリーな話題です。

chikyu-pf.hatenablog.com

 

元のツイ主は某大企業の課長さん。「突然辞めるのやめてほしい」「相談後にしてほしい」「毎度大失恋ぐらい傷ついて、過去の自分を責めに責める」と呟いています。このツイートへの反応が凄まじく、現時点で1000万回近く表示されています。ただし、リプライの大半は否定的なものです。「辞める前に徴候があったはず」「マネジメントに失敗している」「相談してもムダだと思われている」等々。

私も「相談なんてできない」という趣旨で引リツさせていただき、丁寧なお返事をいただきました。とても誠実で良い課長さんなんだろうなと思います。

さて、課長さんの意見も分かりますが、退職という一大決心を軽々しく上司に相談できません。相談の体裁をとっていても実態としては報告になるでしょう。少なくとも私の場合はそうでした。上司に退職を告げる段階で、もう後戻りできないという不退転の決意でした。

もし気持ちが固まっていない状態で上司に相談し、その結果、会社に残ることになったらどうなるでしょうか。まず重要な仕事は今後任せてもらえないでしょう。昇進もストップする可能性が高いです。異動したらしたで、異動先のメンバーから「辞めるとゴネて移ってきた奴」として扱われます。残留しても明るい未来はありません。

上司に退職を告げるのは、仲の良い同僚に「もうマジで辞めたいわw」と飲みながら愚痴るのとは全く異なります。人事評価として退職の意思ありと記録が残り、以降はその前提で冷たく処遇されます。会社に退職を告げるのであれば、確実に辞める方向で交渉しなければなりません。その意味で、退職の「相談」は原理的にほぼあり得ず、常に「報告」になるものなのかもしれません。

時々思うのですが、就職は結婚によく似ています。そうであれば、退職とは離婚です。パートナーに対して離婚を軽々しく口にはできないでしょう。ちなみに私は独身なんですけどね。

この課長さんの見解、とても日本企業的あるいは日本型雇用的な印象を受けました。まさに「会社=家族」といった感じです。しかし昨今、終身雇用制は崩壊しつつあり、会社と従業員の関係も移り変わっています。今後はもっとドライになっていき、外国と同じく退職や転職は当たり前になっていくものと思います。それはそれで悲しいかもしれません。

 

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